社保協ニュース : No.153 – 2014.11.25

2014年愛知自治体キャラバン、まとめの作業に
11月12日愛知県、19日名古屋市との交渉。
国保、介護、高齢者、社会保障要求の前進を!

20141112愛知県との懇談12日の県交渉には14団体25人が参加し、当局からは16人の出席。19日の名古屋市交渉は、15団体43人が参加し、市からは広聴課長はじめ各課の課長15人の出席があった。

愛知県交渉での森谷議長あいさつ
今年でキャラバンも35回目。この行動で皆様との話し合いを通じて、愛知県の福祉制度や社会保障制度の充実に、少なからず役割を果たしてきていると思う。しかし今の国政を見ると、昨年秋の社会保障改革プログラム法をはじめ、本当に社会保障はこれでいいのかと危惧するような状況になっているし、先の国会で成立した医療・介護総合法によって、医療関係では病床の再編・削減といった話があり、介護関係では特養からの軽度者外しになる、今までの介護サービスが市町村サービスに移行するなど、今まで以上に県、市町村が住民のためにどうするのかが問われる。この話し合いが制度の充実につながり、県民の生活に寄与できることを期待する。

20141119名古屋市との懇談県、市ともに事前に提出した要望への、回答・アンケートを受けて、「税の滞納、差押え」、「福祉医療」や「子育て支援」、「生活保護」や「介護保険」、「国保改善」や「障害者施策」、予防接種等懇談を行った。


11・11介護の日介護・認知症なんでも電話相談

20141111電話相談111月11日介護の日、午前10時~午後5時まで「介護・認知症なんでも相談」を実施した。愛知民医連の病院のケースワーカー、愛知ケアマネの会のメンバーと「認知症の人と家族の会」愛知支部の相談員など17人が相談に対応した。相談件数は43件。繋がらなかったものを含めると、愛知で97本、全国で3000本のコールがあった。相談者の特徴としては、家族が約8割と圧倒的に多かった。性別は女性が男性の倍以上。年代別では40~60代が多い。「遠方でひとり暮らししている軽い認知症のある77歳の父のこと」「夫の介護疲れで『死にたい』という母親の精神的なケアについて」「認知症と診断された母(要介護3)がなかなかデイサービスに行ってくれない。どう誘えばいいか」など相談が寄せられた。

20141111電話相談2

当日は朝からテレビ局の取材が入りお昼に放送されるとその後は途切れることなく終了時間まで相談が続いた。日頃、相談窓口がわからない等あり、多数の相談が殺到した。

〈相談内容として特徴的なもの〉
【№6】岐阜県でひとり暮らししている軽い認知症のある77歳の父のこと。要介護1の認定を受け、週2回家事中心のヘルパーを利用している。5年前二人暮らしだった母が他界し生活にハリがなくなった。意欲面の低下とスケジュール管理ができなくなり、心配した息子は民生委員や保健師へ相談している。ハリがある生活するにはどうしたらいいか。
→食事を1食宅配食にして届けてくれた人と会話をする。カラオケが好きだと言われたので、近所の方と一緒にするのもいいですよと伝えた。一緒に住んでいないので不安もあり、話したことで方法は色々とあるなと安心出来ましたと電話を切られた。
【№10】夫の介護疲れで「死にたい」という母親の精神的なところでのケアをどのようにしたら良いか。父は週に1~2回ショートを利用中。長男は仕事もあり忙しく、希望としては父母とも施設に入所だが、住み慣れた自宅で過ごしてもらいたいという思いもある。
→家族がやれる範囲でサポートで生活。まずは家族の生活を守ることを優先し、ゆくゆくは家族のサポートは難しくなっていく旨お伝えした。
【№18】認知症と診断された祖母(要介護3)がなかなかデイサービスに行ってくれない。どう誘えばいいか。
→短時間のデイかスポーツジムタイプのデイサービスがあることを説明。デイサービスを利用することをゴールと考え、まずは家族以外と関わる機会を作るため、訪問リハ等を利用してはどうかと提案。
【№26】父と二人暮らししている67歳の母。最近物忘れや、感情コントロールが難しくなってきた。兄は歳のせいで問題ないと言う。私は今までと違う母に振り回されている。少しでもわからないことがあると、夜中でも構わず電話してくるし、呼びつけられる。母が認知症ではないかと気になって、心配で週1回は顔を出すようにしている。母は自分は健康だと思っているし、病院にはかかっていない。かかるとしたらどのような病院(何科)にかかれば良いか。
→お話を伺った状況からすると、認知症の症状の疑いがあるように思われます。一度専門医に見てもらうと良いかと思います。お母様は受診を嫌がられるかと思いますので、現在お体で気になっているところを診てもらうついでに検査してもらうようにしたり、健康診断(脳ドック)として診てもらうことでうまく受診できるか方もみえます。物忘れ外来や、認知症疾患医療センターなど専門的に診てもらえることが良いかと思います。
【№43】認知症の祖父は元警察官。まだ車の運転をしている。何度も事故している。家族の言うことは聞かない。医師からは祖父に認知症と説明してくれない。どうしたらいいか。
→運転免許センターのHPで認知症の運転に関する相談窓口に電話(または愛知県警のHP)してみてください。車を故障させたり、鍵を隠す方法もあります。一度専門医に見てもらい、きちんと祖父に認知症を告知してもらい、運転もダメだと説明してもらってはいかがでしょうか。

20141111電話相談3


11・05全県労働者決起集会

「労働者の賃金引き上げ」「消費税増税中止など悪政阻止」「公務・公共サービス拡充」などをかかげて11月5日、名古屋市・若宮広場で全県労働 者決起集会が開催され、仕事を終えた労働者400人が駆けつけました。愛労連の榑松議長が「政府は、増税しながら社会保障切り捨てを行うなど、国民のくらしに責任を持とうとしていない。私たち労働者が安心して生活できるために、愛知で働く仲間全体の賃金が大きく上がるよう、決起集会を成功させよう」と主催者あいさつしました。決意表明、行動提起、集会決議を行い、集会後は栄の繁華街を「賃金上げろ」とデモ行進しました。

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