社保協ニュース : No.98 – 2009.3.12

第10回社保学校 過去最高の287人が参加

 第10回あいち社会保障学校が2月1日、労働会館ホールで開催され287人が参加した。
午前の講義は、年末・年始に行われた「年越し派遣村」村長の湯浅誠さんが「派遣村からみた日本社会」と題して講演した。非正規の労働者が急増するなか派遣切りにあった労働者は、雇用保険や生活保護などセーフティネットがほとんど活かされていない。すべり台のように社会の底辺まで落ち「ノーと言えない労働者」がつくり出されている。制度が活かされ「ノーと言える労働者」をつくり、労働市場の質を低下させない取り組みが必要。そのために、正規と非正規の連携の鍵は、共通する要求である「社会保障の拡充」であると提起。大量の解雇が予想される3月末まで「緊急避難所と総合相談窓口の開設、派遣先責任の追及、寮からの退去規制」をあげ、「派遣村」が労働組合・市民団体と連帯して取りくみ、国を動かした経験を今後の運動にも活かしていくことが必要と語った。
午後は、社会保障の連続改悪のなか「医療・社会保障の危機と脱出方向」と題して東北大教授の日野秀逸さんが講演した。
また、「名古屋市の派遣切実態」と「知ってトクするパンフ」についての特別報告があった。

愛知後期高齢者医療広域連合議会開く

 2月13日に開催された09年度第1回の広域連合議会で新年度予算討議と社保協提出の請願書の審査が行われました。

休養温泉ホーム松ヶ島など6カ所での宿泊割引が実現
社保協や年金者組合が名古屋市に要求していた「松ヶ島」の宿泊割引きは、松ヶ島など6カ所で保養所助成事業として、広域連合として実施することが実現しました。1人1泊1000円で年度内4泊まで助成されます。
施設は、*愛知健康プラザ/健康宿泊館*レイサイク入鹿*サンヒルズ三河湾
*休養温泉ホーム松ヶ島*百年草*シーサイド伊良湖

生活習慣病でも希望者はみんな健診OK
生活習慣病で受診している高齢者は健診を受診できないが、次年度からは「生活習慣病でも希望者は健診を受診可能」に改善となりました。

3月26日(木)午後2時~ 後期高齢者医療制度の今後の取り組みで会議(労働会館・本館)
3月27日(金)午後2時~ 広域連合との懇談(国保会館会議室)

知ってトクするパンフ4,089人が申し込み

 2月10日の中日新聞に載った「知ってトクする」パンフに対する申し込みが3月10日現在、4,089人になり、252人からお礼や感想が届いています。

主なお礼や感想
○医療費控除が適用され2万円控除額が多くなりました。(北区)
○介護認定3を受けているので市役所に申請しました「障害者控除認定」をうける事ができました。今まで知りませんでした。(瀬戸市)
○負担軽減のガイダンスありがとうございました。「寡夫」で負担が実際軽減されました。(一宮市)
○特別養護老人ホームの費用半額医療費控除なることをはじめて知りました。(知多郡)など

シルバー新報編集長の川名 佐貴子さんの「介護保険の『改定』内容と問題点」で学習と交流集会を開催

と き:3月22日(日) 1時30分~4時30分
ところ:労働会館東館ホール

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