社保協ニュース : No.136 – 2013.6.11

愛知県知事、福祉医療制度「一部負担金の導入はしない」運動の貴重な成果

「福祉医療」見直しの「見送り」を報じる中日新聞(6月3日夕刊)

「福祉医療」見直しの「見送り」を報じる中日新聞(6月3日夕刊)

愛知の「福祉医療制度」の見直しについて、6月3日大村知事が記者会見で「一部負担金の導入はしない」と当面見送ることを明言しました。愛知社保協や関係者の奮闘の結果であり、重要な成果であります。
また、名古屋市の「保育料値上げ」を、保育団体の運動で断念させる。敬老パスの「見直し」についても、年金者組合はじめ「敬老パスを守る実行委員会」が先頭になって署名や街頭宣伝にとりくみ、「継続・拡大」について現職市長が公約にし、「拡充」について発言するなどの変化を作っています。
社会保障の全面解体が、国民とのせめぎ合い状況にある情勢の下で、「地域に根を張って」「起きている事態をつかみ」「地域に知らせ、国や自治体に要求する」「ねばり強い」運動は、重要性を増しています。引き続き奮闘しましょう。


6月8日 国保改善運動交流集会21組織34名参加で、国保をめぐる情勢を学び、取り組みについて交流

国保改善運動交流集会名古屋港湾会館会議室にて、午後1時から3時間、交流することができました。
●報告は
1、国保をめぐる情勢と課題、名古屋市国保の算定方式見なおしに関わる減免
…日下紀生 愛知県保険医協会事務局次長
2、滞納者への徴収・差押えの強化について…三浦孝明 名古屋南民商副会長
3、名古屋市国保の現状課題…山口清明名古屋市会議員
4、岡崎市国保 算定方式の見直しと今後の取り組み…池田喜代子岡崎民商事務局員
5、後期高齢者医療の議員になってびっくりした…吉田正大口町会議員
●会場から
6、2012年無保険者手遅事例報告の中から…中山志野 協立総合病院ケースワーカー
7、保険料引き下げに向けた運動…川村剛尾張旭市市会議員
8、算定方式見なおし通知、問い合わせ殺到の職場職員から…松本竹敏 名古屋市職労
9、一宮国保の課題から…板倉正文 一宮愛知社保協
10、福祉医療制度見直し、見送りの成果…澤田和男 保険医協会事務局長

以上、10名の方から、報告・発言をいただきました。
あらためて、国民健康保険、課題が山積みとなっていることが明らかになりました。とりわけ高すぎる保険料の負担は重く、「払いたくても払えない」。しかし、滞納すれば情け容赦なく制裁措置が課される。保険があっても、医療が受けられない、状態にある。そのうえに、国は「痛みを自覚してもらわなければ」と「県単位の広域化」を推進し、さらに保険料の引き上げを国民に押し付けようとしています。負担軽減の「減免制度」などの活用を広げつつ、保険料引き下げや窓口負担の軽減など、強化の緊急性をつかする集会でした。今後、滞納差押えの対策会議等具体化していきます。

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