2015年愛知自治体キャラバン実施
介護保険や国保の保険料引き下げ、子どもの医療費18歳まで無料拡大など
県下全自治体を訪問し懇談・意見交換
36年目を迎える愛知自治体キャラバンが10月20日~23日、26日、30日の6日間、6コースに分かれて県下の自治体を訪問し、高すぎる介護保険料や国民健康保険料の引き下げ、介護保険の新しい総合事業の進捗状況や特養待機者解消の見通し、生活保護や税の滞納、国保の差押問題、子育て支援や子どもの医療費無料制度の拡充など、住民の命・暮らし守る要求を提出し、懇談を行いました。
戦争法が強行成立され、国の予算ではすでに社会保障費の切り下げの一方で、防衛予算が増加しています。介護や国保はじめとする社会保障制度の改悪が、矢継ぎ早に進められる中、「地域住民の命と暮らし、福祉をまもる」自治体の役割が極めて重要と、具体的な課題について意見交換を行いました。
参加者からは、●「介護保険、障害者福祉に関する課との交渉に参加した。事前の学習をしっかりしなければならないことを痛感した。『社会保障は第2の賃金』という観点から、今後は学習と活動を強化したい。さらにこのキャラバンの要請を強化したい」●「市が担当を付けて行うべきことを町内会にさせていると感じます。住民の高齢化に伴った配慮が必要なと思われます。要望項目は沢山でも、当日の話し合いは、議題を絞って、事前に打ち合わせをしてからおこなうとよいと思います」●「生活保護の問題で直接の関係者が発言された。生活保護の申請で、窓口には7人の担当者がいるが、随分ひどい対応をされたことを涙ながらに訴え、私も涙が出た。なんてひどいことを!いのち守るぎりぎりの時に申請に来ているのに、申請書も渡さず家族まで呼び出し、根ほり葉ほり聞き出す対応はやめて欲しい。専門であるべき担当者が、1年そこそこの期間携わっただけで、本当に困った人のきもちを十分受け止められるのか、怒りを感じました」など寄せられています。
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あいち高齢者大会480人超、大盛況
豊かな高齢社会をめざす第17回あいち高齢者大会が10月10日、名古屋市公会堂にて開催された。主催者あいさつの伊藤義孝年金者組合県本部委員長は、「安倍政権は戦争法を強行し、さらに社会保障制度の改悪、消費税10%増税や原発再稼働などやろうとしている。悪政を阻止するため、署名や宣伝を広めよう」と訴えた。
オープニングのマモルテ合唱団の歌声は、参加者の気持ちを和やかにし、会場を明るい雰囲気にした。
記念講演は、「八法亭みややっこ」の名で全国を駆け回る弁護士の飯田美弥子さん。「憲法噺~歴史に学び、未来を志向する日本国憲法」について講演。落語で憲法を語る講演に、笑いに包まれ会場が湧き上がり、大好評。中でも、自民党の憲法草案と安倍政権の「戦争する国づくり」に対し、「私が国の主人公だという自覚を持ち、戦争法廃止、改憲阻止の声を上げよう」との訴えに、大きな拍手が起こった。
全体会では、「戦争法廃止へ安倍政権に反対するあらゆる人たちと手を結んで運動の輪を広げよう」の大会決議を採択した。
午後は、9つの分科会に分かれ交流した。①「安倍政権とメディア」講師:大西 五郎氏(東海放送人九条の会)②「社会保障連続改悪で次に国保はどうなる?」講師:日下 紀生氏 ③「どうなる、どうする介護保険一人ボッチの高齢者をなくすために」講師:加藤 瑠美子氏 ④「憲法と女性の人権 憲法9条と24条は車の両輪」講師:水野 磯子氏 ⑤「うたごえ交流会」講師:浜島さん ⑥「年金裁判は何をめざすか」講師:森 弘典氏(愛知弁護士会所属・年金裁判弁護団) ⑦「認知症を知って、今日から」講師:安井さん(認知症の人と家族の会)⑧「お年寄りの腰痛もスポーツマンの腰痛も同じ、まがった腰もすぐのびる」講師:大川 浩正氏(医師)⑨「囲碁交流会」。社保協は、介護・18名、医療・社会保障20名、認知症45名の分科会を担当し、学習と交流を行った。